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「みどりのゆび」とは
「みどりのゆび」という言葉は、一般的には園芸が得意で、植物を上手に育てる人のことを指す時に使われます。植物を育てることで人々に幸せをもたらすという美しいイメージがあります
この表現は、フランスの作家モーリス・ドリュオン氏の童話に由来していると聞き、「みどりのゆび」を読んでみることにしました
物語は「みどりのゆび」を持つ少年が、花を咲かせて人々を癒やし、町の争いを解決していきます
裕福な家に生まれた少年チト、「みどりの指」を持っていることを発見します
この本でいう「みどりのゆび」は単に園芸が上手という話ではありません
チトの親指を地面にさして咲かせたい花を思い浮かべると、次の日には壮大な花園ができているのです
そういう物語だったのかと「みどりのゆび」の魔法の力にただただ驚き、ひれ伏すしかないのでした
この指を使って彼は町じゅうに花を咲かせ、幸せをもたらすことを決意します
そこは刑務所であったり、
貧困街だったり
歩くことのできない少女の病室だったり
そしてお父さんが兵器を作る人であることを知ったチトは、戦争を阻止するためにみどりのゆびを使います
チトの活躍で戦争は回避されるのですが・・・
子どもたちにも楽しめる一方で、大人の視点から見ると社会風刺も含まれていて、私もついつい引き込まれあっという間に読み終えてしまいました
チトのやさしさに心洗われ、チトの行動を通じて、戦争や幸福について考えさせられる素晴らしい作品です
そして最後の悲しいながらも美しい結末に涙したのです
あとがきに
フランスの童話には、ひとつの特徴があります。お話の、筋よりもきめのこまかさ、詩的な雰囲気やことばのおもしろさを、たいせつにすることです。そしてそれらをうまく使って、まるで宝石のような、うつくしい文章をつくりだすのです。
引用「みどりのゆび」モーリス・ドリュオン
きっと原文のフランス語がわかればもっと素敵な文章に出会えたことでしょう
なんで子どものころに読んでなかったのか
子どものころと大人になってからでは感じることもまた違ったはず
ただちょっとばかり園芸が好きなので手に取ってみた「みどりのゆび」
こんなに素晴らしい本だとは知りませんでした
おすすめです
to be continued by hana
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