暮らすことで出る生ごみは鶏の餌に
家族や家畜の排泄物を堆肥化
台所からの生活排水はバイオジオフィルター
農園では野菜、果樹、穀物を栽培
ミツバチを飼い、出来る限りの食べ物を自給する
長野県の古民家をエコハウス的に再生し、結婚と長男の誕生をへて八ヶ岳山梨県に移住
著者の持続可能な暮らしを追求実験された、23年間にわたる記録である
著者が暮らしてこられた内容のすべてをここで紹介するのは難しいが、暮らしぶりの紹介にとどまらずパーマカルチャーの講師をされたり、愛知万博でお仕事されたりと興味深い話が盛りだくさんであった
生活の基本はパーマカルチャー
パーマカルチャーとは
簡単ではあるが永続的な農業をもとに、永続的な文化を築いていくためのデザインの手法のことである
例えば
- ハーブスパイラルガーデン
パーマカルチャーと言えばこのぐるぐるのガーデンを思い起こす - キーホールガーデン
鍵穴の形をした作業スペースを設けて、円の内側・外側からの手が届きやすい環境が整えられる菜園。真ん中にコンポストがあると、水やりと同時に肥料が流れる仕組み - チキントラクター
「移動式の鶏小屋」ニワトリはチキントラクターの中で地面に生えている草を食べたり、たい肥にもなる。除草、害虫駆除、土壌改善に役立つ
ほかにも雨水タンク、バイオジオフィルター、コンポスター、コンポストトイレ、フォレストガーデン、アースバック工法、ロケットストーブなど
こんないろいろな方法があるということを知っておくだけでもなかなか楽しいのではないだろうか
パーマカルチャーのデメリット
環境に良さそうなパーマカルチャーではあるが、やはり批判的な意見もある
●生産性が低く、時間と労働力を浪費してしまい、非効率
●経済的な問題点を除いており、余裕がある人でないと実行できない
●自然環境を優先し過ぎると、人間の生活に支障が出る など
はじめは大変かもしれないが、少しずつでも取り入れられることはないのだろうか
農的暮らしの実現はできるのか
完全移住か、2拠点生活か?
著者の提案は農業人口を増やすというよりは、農的暮らしをする人が増えれば随分と世の中が変わるんではないかと提案されている
しかしながら私にとって今の暮らしを捨てて、別のところに移住すると言うのはものすごくハードルが高い。
ならば二拠点生活はどうだろうかと十年ぐらい前からずっと考えてはいるが、今だ現実のものにはなっていない。
3年ぐらい前に主人の同級生が田舎の家を無料であげるからいらんかっと言ってくれた
無料である
飛びついた
現地をすぐに見に行った
友人はめったに田舎に帰れんと嘆いていたが、こまめに草刈りなどもされていた
ただ案内された農地はあまりに広く怖気づいてしまった
素人が手に負える広さではないのである
反だの町だのいわれても
山もついてた
どの山?って尋ねると
あのあたり全部みたいな
テキトー(笑)
怖気づいていたところに、しまいには奥様に「シカやイノシシが農作物を食べに来るので、やめたほうがいい」ともいわれた
が~ん
これが止めをさした
諦めます
今までは定期的に帰って手入れされていたが、年を取ったら管理できないのと引き継ぐ方(お子さん)もいないので手放すことにされたらしい
その後空き家バンクで売れたそうだ
同級生は破格値で売り出していた
私達だから無料だって言ってくれていたのだ
家屋の補修もされてから引き渡すって
欲のない人なのだ
終わりに
最後に奥様のこと、今は素敵なハーブガーデンや野菜畑に囲まれとても素敵な生活をされている
その部分だけ本で見ると、誰もがうらやましがる生活だ
でも若い時のことを思い出すと今でも泣かれるそうだ
移住したばかりのご苦労を思うと、自分もこの年から移住して苦労するのもなっとつい思ってしまう
みんなしんどいことはしたくないよね
そこまでの使命感には燃えていない(笑)
もう少し「農的暮らし」の敷居が下がってくれないものかと思うのだ
理想は小さな小屋みたいなイメージで週末に泊まれて野菜作れるような場所
まずはレジャーでよいのだ
ドイツの「クラインガルテン」とか、ロシアの「ダーチャ」とか
日本にも滞在型市民農園(クラインガルテン)がいろいろあるようだが
とりあえず週末に家庭菜園で農作業でもいいし、ベランダでプランター栽培
少しづづ実践中である
この本は実際のパーマカルチャーの暮らしぶりを紹介しただけの本ではなく、地球との関わり方や人間の役割、ひいては人としての生き方についても考えさせられる一冊です
じゃあ、またね~
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